例年だと年も暮れてきたら今年の映画ベスト10とかTwitterのほうでやるわけですが、2021年はコロナ禍で新作を見た数がそもそも少なく、だったらこの際順位とかつけずに全部簡単に感想を残しておこうという趣旨のエントリです。映画・ドラマは2021年に劇場、配信で見た新作、準新作を、ゲームは発売年に関係なく2021年に遊んだゲーム中心です。
以下お品書き
- 映画
- シン・エヴァンゲリオン劇場版
- ガールズ&パンツァー 最終章 第3話
- ラブ&モンスターズ
- オクトパスの神秘:海の賢者は語る
- ゴジラVSコング
- トゥモロー・ウォー
- ノマドランド
- シャン・チー/テン・リングスの伝説
- ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット
- 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
- 恐怖のセンセイ
- 悪魔はいつもそこに
- 最後の決闘裁判
- ブラック・ウィドウ
- フリー・ガイ
- エターナルズ
- バクラウ 地図から消された村
- ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
- ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
- ラストナイト・イン・ソーホー
- マトリックス レザレクションズ
- モンタナの目撃者
- ドント・ルック・アップ
- ドラマ
- ゲーム
- おわり
映画
シン・エヴァンゲリオン劇場版
率直に言ってめちゃくちゃ良かった。エヴァQで「世界を崩すことは造作もない。だが、作り直すとなるとそうはいかん。時と同じく世界に可逆性はないからな」と語っていたのがシン・ゴジラの「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」を経て、ニアサーから立ち直ろうとする第三村の復興描写を入れるの素直に良かったなあとか、シンジとアスカが「昔好きだった」と互いに伝えあってそれぞれ前に進むの、あの二人の着地として本当に良かったなとかとかとか。ラストシーンの実写空撮映像もアニメーション(虚構)と現実が混じり合っていて、そこにCGで再現された太陽家具のビルや電車と監督の好きな物が映し出されていて、「現実にだって良いものはあるし悪くないよ」という肯定的なものになっていて良かったです。(丁寧に台詞で「さよならはまた会うためのおまじない」と言った上で「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」と言ってるのに、あのラストを「現実に帰れ」とか「大人になれ」とか「アニメなんか卒業しろ」と否定的な上からのメッセージないし説教と受け取ってしまう人がそれなりに居るのは本当にびっくりしました。)
この辺に話は『監督不行届』巻末の庵野秀明により作品解説を読むと、TVシリーズや旧劇当時できなかったことをやり遂げたんだなあという感じで感慨深いです。
嫁さんのマンガは、漫画を読んで現実に還る時に、読者の中にエネルギーが残るようなマンガなんですね。呼んでくれた人が内側にこもるんじゃなくて、外側に出て行動したくなる、そういった力が湧いてくるマンガなんですよ。現実に対処して他人の中でいきていくためのマンガなんです。嫁さん本人がそういう生き方をしているから描けるんでしょうね。『エヴァ』で自分が最後までできなかったことが嫁さんのマンガでは実現されていたんです。ホント、衝撃でした。
リンク
それと「アナザーインパクト」「アディショナルインパクト」「生命のコモディティ化」とアホみたいな台詞を乱れ打ちして、しまいに北上ミドリが劇中台詞として巨大綾波に「ゼッタイ変!」とツッコミ入れていたのがとても愉快で良かったです。
伊藤計劃も「たぶんエヴァの悲劇、エヴァの弱さというのは、は巨大綾波を観て「うははは、でかすぎだろそれ!」と笑ってくれる観客があまりにも少なかったことにあるのじゃないか。」*1と書いていたけれど、作中で北上ミドリがツッコミ入れてくれたよ。やったね!
あと洞木ヒカリさんのことを長年男の趣味がめちゃくちゃ悪いとか思っててマジですいませんでした。
ガールズ&パンツァー 最終章 第3話
面白かったけど完結までいくらかかるんだこのシリーズ。
最終章 第4話はたぶん3話のラストで昏睡状態に陥った西住みほが目を覚まして「9年眠ってた」とか言われるとか眠ってる間に14年経ってて河嶋先輩の妹から「戦車にだけは乗らんでくださいよ!」とか言われるんだと思う。
ラブ&モンスターズ
面白かった。この手のNetflix映画にしては面白い(失礼)と思ったら、これ日本国内ではNetflix独占配信なだけで元はパラマウントの劇場公開作品なんですね。映画館で見たかったな……。
オクトパスの神秘:海の賢者は語る
第93回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞作品。
タイトルからタコの生態にせまる自然科学系ドキュメンタリーかと思いきや、実態はおじさんとタコの交流を通して描かれる一人の男の人生の再生の物語。なんだそれは
ゴジラVSコング
脚本段階で存在していたらしい「渡辺謙の愛情を一身に浴びた“憎き兄”であるゴジラに、小栗旬がクソデカ感情をぶつける小栗旬とゴジラのBL」が見たかったです。(編集の段階で設定変更になったらしい)
それはともかく劇中の陰謀論の描写がポスト・トゥルースだのフェイクニュースだのといった今の御時世においてあまりにも無邪気で無責任だなと思いました まる
トゥモロー・ウォー
見たはずなんだけどまるで記憶にない。正確に言えばストーリーも映像もしっかり思い出せるんだけど面白かった記憶がないのでたぶんつまんなかったんだと思う。
ノマドランド
見て面白かったはずなんだけどあまり記憶にない。
エターナルズもそうだったけど自然光使った野外での撮影が本当に綺麗ね。
シャン・チー/テン・リングスの伝説
面白かった。
突然ホテル・カリフォルニアを歌うのピーター・クイルのダンスバトルとやってることがほぼ同じな気がする。
ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット
長い。長過ぎる。
独特のケレン味みたいなものがどうにも肌に合わなくてザック・スナイダー作品て好きじゃないんだけれど、ジェレミー・アイアンズとベン・アフレックのアルフレッドとブルース・ウェインはもっと見ていたかったな……。
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
ほとんど事実上の実写版メタルギアソリッド。MGS各シリーズ作の色んな要素をうまいこと掻い摘んで一本の映画にしていたのでとても良かったです。(?) ……全然関係ないところでジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督の超えなきゃいけないハードルが上がった気がする。
あと敵の使った生物兵器が序盤の描写とか説明を見るにエボラウイルスを兵器化したものぽいんだけど、中盤以降の説明ではナノボットという事になっていて、作ってる途中でコロナ禍があって設定変更になったのかなと思いました。映画作るって大変だね!
恐怖のセンセイ
2021年にNetflixで見たおちんちんが無修正でぼろんする映画その2。*2
ファイト・クラブへの20年越しの返し歌みたいな映画なのでペニスがボロンするのもそういう意図なのかな?と思ったり。(本当か?)
ファイト・クラブが広めてしまった「有害な男らしさ」を解体することをテーマとした映画を本気でやるんだったら、ファイト・クラブと同じくらい娯楽映画として面白くないと駄目なんじゃないかみたいなことをぼんやりと考えたがハードルが高すぎる。
— NIX (@NIX_51) 2021年10月13日
どうでもいいんだけど、ラストで「道場心得10 有効なものは使え」と言って銃を使うかと思ったら全然そんなことなかったのでびっくりしてしまった。
悪魔はいつもそこに
最高にスレたトム・ホランドが見られてよかった。
スパイダーマンでの高校生役のイメージが強いけど、もう25歳だしもっとこういう色んな役をやって欲しいですね。良い役者だと思うので
最後の決闘裁判
男にとって女は土地や馬と同じような所有物であり、妻が性的暴行を受けたことも彼にとっては自分に恥をかかせた相手へ決闘を申し込むための口実でしかなく、当事者であるはずのマグリットは最後まで蚊帳の外でありトロフィーでしかない……という本当にしんどい映画。
同じものを見ているはずなのに人によって見えてるものが違うというのは映画にも言えることで、だからこそ最後の決闘裁判は第三章の頭で馬鹿丁寧にテロップを出してあれだけはっきりと描いたんだと思う。「これが"真実"であって"解釈"の余地なんか1ミリもねえぞ」と
— NIX (@NIX_51) 2021年10月26日
見た直後はこう思ったんだけど、あとから他人の感想に触れると「第二幕と第三幕の暴力表現の違いがわからなかった」みたいなことを言う人が居たりして、あれだけはっきり描いていても伝わらん人には伝わらんのかと本当にクラクラした。こわい
ブラック・ウィドウ
ブラックウィドウ、死ぬほどつまんなくてビックリしちゃった。
— NIX (@NIX_51) 2021年10月27日
以上。
フリー・ガイ
作中のゲームがとにかく面白くなさそうだし、最近のオンラインゲームの収益構造を理解していなさそうな脚本とか現実世界のPCに映ってるゲーム画面がスマホゲーの広告みたいとか「ああ、そういう認識なのね……」という感じで非常に不愉快。ビデオゲームを話のネタとして利用しておいて実際のビデオゲームの文化やそこのコミュニティのほうを向いておらず理解と敬意がないという意味で、ハリウッド映画でアジアやロシアの描写がいい加減なのと同じ程度には良くないと思う。
そもそもフリーシティの元ネタのひとつは明らかにGTAなんだけど、実際の本家本元のGTAは映画の中とは真逆で延々とGTAオンラインのアップデートをしていて一向に続編を出そうとせずファンからせっつかれているとか、今どきのオンラインゲームはアイテムや装備、エモート等の課金で利益を上げるビジネスモデルであって作中の「利益のために突貫工事でアカウントの引き継ぎができない続編を出す」という展開がどう考えても無理があるとか、ビデオゲームが映画業界から続編大作批判される筋合い無いよなとか、ディズニーがスターウォーズ買収して突貫工事でスカイウォーカーの夜明けみたいな映画をリリースしたのは、あの映画のタイカ・ワイティティのしたことそのまんまだし、それをディズニーの威光を借りて作中でライトセーバー出すとかどういう神経してるんだろうとか、ゲームはインタラクティブであることが大事だと思ってるのであのオチも「それはゲームじゃなくてバーチャルリアリティショーじゃない?」とかとかとか、文句をつけ出すと切りがないのでこのへんで……
エターナルズ
一般的な大作娯楽映画における異性愛と同じ扱いで同性愛を描くとか、ただ単に第一言語がアメリカ手話なだけの普通人としてろう者のヒーローを出すとか、特別扱いするわけでなくただただ当たり前に世界に存在するものとしてそうした人々を描いているのが非常に好印象。自然光や野外にこだわった撮影がそうしたありのままのの美しい世界を描くという姿勢ともつながっていて巧いなあと思った。
バクラウ 地図から消された村
2021年にNetflixで見たおちんちんが無修正でぼろんする映画その3。
あんまり前情報入れずに見たので唐突にUFOが出てきたときは変な声が出た。思いの外面白かったので良かった。
ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
最高の映画。映画館で見られなかったのが惜しい。
デススト関連のツイートで英語で「No.1」「No.2」はそれぞれトイレの小さい方大きい方の意味があると聞いたけど、『ザ・スーサイド・スクワッド』見てたら「No.2」の字幕が「大きい方」になってインターネットで見たやつだ!ってなった。
— NIX (@NIX_51) 2021年11月26日
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
ラブリーな映画。
エディ・ブロックとヴェノムを一人二役で演じつつ自らあの脚本を書いたトム・ハーディ何?
ラストナイト・イン・ソーホー
2021年ワースト。最後まで見た上での感想としては確かに「面白かった」なんだけど、面白かったからこそ問題というか上映中の2/3くらいの時間ずっと苦痛と恐怖に満ちていて精神的にそうとうストレスフルだったし、こういうタイプの恐怖をホラーとしてパッケージングして売るの普通に駄目だろうと
マトリックス レザレクションズ
当初の文脈を外れ陰謀論やオルタナ右翼、インセルに利用された『マトリックス』を監督が自らの手に取り戻すための極めてパーソナルな映画であり、ありえないレベルのハイコンテクストムービー。
とても良かったのでブログに感想とか書くかと思いつついまだ書いてない。そのうち気が向いたら……
モンタナの目撃者
面白かったんだけど、あまり深いこと考えずにボーッと見ていたので面白かった以上の感想が出てこない。
それにしても最近は劇場公開から配信まで短いね……。
ドント・ルック・アップ
めちゃくちゃ面白かった。無関心、冷笑、見て見ぬ振りについての話。
地球温暖化やコロナ禍、トランプ政権下での科学軽視あたりまではみんな当然連想するとして、そこから先どこで何を連想するかは人によって幅がありそうで人の感想を聞くのが面白い映画だと思う。ちなみに私は「温暖化のおかげで米が美味しくなった」と発言した政治家や土用の丑の日のウナギの大量消費を始めとする日本の水産資源問題を想起したりしました。
ドラマ
ワンダヴィジョン
2021年のがっかり・オブ・ザ・イヤー。
エヴァン・ピーターズのクイックシルバーをあんな形で雑に使い捨てて欲しくなかったし、最終的なワンダの処遇とアガサへの仕打ちが納得行かない。
ワンダヴィジョンのアガサ、なんかヤベーことが起きてるから調査しに来て犯人見つけて相手の動機や能力がまるでわからないからちょっとずつちょっかい出して様子見してただけで本当に何一つ悪いことしてなくない?
— NIX (@NIX_51) 2021年3月7日
とはいえリアルタイムで見ていて毎話盛り上がったりしていたのが楽しかったのも事実。……なんか悪い意味でJJエイブラムスのドラマみたいだ。
ファルコン&ウィンター・ソルジャー
悪くはなんだけど非常に惜しいというか、せっかくドラマで尺があるんだからもう少し丁寧に消えた人たちが帰ってきたことでどのような社会問題が発生したのか?アメリカ国民をはじめMCU作中の人々にとってキャプテン・アメリカとはどういう存在だったのか?というのを描くべきだんじゃないかなと。いきなり40億近い人々が帰ってきたことで食糧とか資源の奪い合いが発生してあちこちで治安の悪化や紛争が起きて難民が大量に発生し、先進国の中から世界再定住評議会が発足してきて武力による移民の強制送還等を行い、そうしたなかでフラッグスマッシャーズが台頭してきたり、キャップ待望論が出てきたり……というのを1話の冒頭OPでニュース映像やSNSのモンタージュとして入れていれば、それだけで話の導入とかフラッグスマッシャーズの人たちの立場での切実さとかが伝わりやすくてぐっと良くなったし、ラストでのサムのスピーチが生きてきたと思うんですよね。コロナで伸びる前の元々の配信予定が20年の夏だったわけでラストのサムの演説も11月に控えたアメリカ大統領選挙を意識していたはずで、難民を犯罪者呼ばわりして国境に壁を作ろうとしたり、環境問題をでっち上げだと言っていた人たちに対する明確なメッセージだったであろうことを考えると、エンドゲームの出来事の結果、世界情勢がどうなって、どういう経緯で世界再定住評議会という組織が生まれて、具体的に何をやっていたのか?(難民の側からどう見えていたのか?)というのはもうちょっと丁寧に扱って欲しかったなあと思います。
『キャプテン・アメリカ4』楽しみだなぁ……。
ラブ、デス&ロボット シーズン2
『聖夜の来客』がお気に入り。
シーズン3では『From the Nothing,With Love.』をやって欲しい。
ロキ
めちゃくちゃ面白かった。
今後のMCUでのジョナサン・メジャーズの活躍が楽しみですね。
真夜中のミサ
面白かった。事前に情報を入れないでみたので途中で「え、これそういう話!?」ってなった。本作をカルトを描いた作品としてミッドサマーと比べるツイートを見かけたりしたけど、『真夜中のミサ』はカルトそのものや宗教、信仰の話ではなく、「自らの都合の良いように教義を捻じ曲げるな」*3という話だと思ったのでミッドサマーとはまたちょっと違うよなあと自分は思った。
イカゲーム
6話がとても良かった。良かったが、そのあとVIP出てきて以降急速に失速し、特に「人の命をかけたデスゲームを娯楽として楽しむ悪い金持ち」の描写がびっくりするくらい貧困だったり、デスゲームの主催者側の設定とかあまり深いこと考えてないんじゃないかという感じがしてどんどん尻すぼみに。シーズン2が来ても見ないと思う。
カウボーイビバップ(Netflix実写版)
それなりに金をかけて作っているはずなのに完成品のビジュアルがとにかくチープ。ただこれは、元々カウボーイビバップは西部劇とかSFとかの映画”ぽいやつ”をアニメでやっているところに一つの魅力があって、それをアニメじゃなく実写でそのまんまやると”ぽいやつ”じゃなくて単なる”コピー”になってしまうという問題があり、そこに対するソリューションとしてあえてB級ぽくチープ感を出すことで”ぽいやつ”をリバースエンジニアリングで再現しようとしたんじゃないかと思う。原作が好きすぎるあまり原作の持っていた”本物ぽさ”までどうにか実写で再現しようとしたんだけど、そもそも原作は本物を目指した結果として副次的に”ぽさ”が発生したのであって最初から”ぽさ”を志向していたわけではないし、最初からぽさを目指した作品が上手くいくはずもなく……という風に見える。キャラの掛け合いは面白かったし、やり方が拙いながら原作が好きなのは伝わってくるのでどうにも嫌いになれない。というより割と楽しんでみていた気がする。でも、最終話の最後まで見た感想としてシーズン2は別に良いかな……。
地獄が呼んでいる
面白かった。構成が良くできていると思う。
メディアで報道されている事件の犯人だったり、炎上した人だという誤情報が流されて全く無関係の第三者が攻撃されるみたいなのどこの国でもあるんだろうなみたいなことをぼんやり思った。
シーズン2楽しみだけど、話がどう転がるのか全く予想がつかないな……。
ホークアイ
あまり期待せずに見たらまずまず面白かった。
3話の長回しアクションシーンやキャラ同士の会話シーンがとても良かった。一方でこれを見ると今までMCUでホークアイって全然きちんとキャラが掘り下げられてなかったよなあとも。
あとデアデビル見なければ
ゲーム
The Witness
合う合わないが非常に激しく分かれそうなゲーム。
観察してパターンや法則性を見つけるのが楽しいタイプの人は好きそう。
このゲームの楽しいところはパターンやルール、解法に気が付いた瞬間の快楽にあると思っていて自分はそれを結構楽しんでいたんだけど、ゲームの終盤に入って山の中に入った瞬間「ルールも解法もすで分かり切ってるのにただただ視覚的に見づらくしてるだけ」みたいパズルがぞろぞろ出てきて本当に心底ガッカリした。
あと遊んでてすごい酔う。(設定で視界を100にすると多少マシにはなったが……)
DAYS GONE
明るいところと暗いところで主人公の瞳孔の大きさが変わるという狂気じみた謎の作り込みが見られるゲーム。そんなん言われないと気づかないよ……。
— NIX (@NIX_51) 2021年5月29日
細かすぎて伝わらないビデオゲームの作り込み選手権があったらぶっちぎりで優勝だと思う。
売りの大量のゾンビ戦も結構面白い。
#PS4sharehttps://t.co/sotqRjJVTg pic.twitter.com/uVMayneSbP
— NIX (@NIX_51) 2021年6月5日
また、ゾンビ以外の人間の集団相手の戦闘もゾンビの粉を仕込んだ矢を打ち込んで同士討ちさせるみたいな戦略が取れたりして、これもわりと楽しい。
オープンワールドで自分好みにカスタマイズしたバイクに乗ってカスケード山脈の火山が作り出した壮大な地形や溶岩トンネルを見て回ったり、流れ星を見たり、オレゴンの大自然を満喫できるのも良い。
ストーリーでは頻繁に暗転でのロードを挟んだ細かいムービーが挟まる場面があったりするのが難点。最終決戦前にこれまで出てきたキャラが助けに来てくれる展開がありこれがとても良かったのだが、あとで調べると各キャンプの信頼度を上げておかないと発生しないイベントだったらしい。
エンディング後にストーリーを100%まで進めると最後の最後のエピローグで唐突なクリフハンガーが発生する……が続編がキャンセルになってしまった。発売日に買わずにフリプで遊んでいるのであまりこういうことを言える立場でもないんだけど*4、Bend Studioは次回作の新規IPの次にでもDAYS GONE 2を作って欲しいな……。まあ、その決定権を持ってるのはBend StudioではなくSIEなわけですが……
ゼルダの伝説 スカイウォードソードHD
2011年発売の作品のHDリマスター版。開発はWiiU版『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセスHD』に引き続きオーストラリアのTantalus Media。いわゆる3Dゼルダとしてはブレスオブザワイルドの前作にあたり、今あらためて遊ぶとこれの反省会を経てブレスオブザワイルドが出来たというのがよくわかる。
まず良い点としては、コントローラーがオリジナル版のWiiリモコンプラスからJoy-Conになったこと。これによってコントローラー自体の重量が軽くなった。モーション操作で実際に剣を振るようにしてプレイするゲームのため、これが地味に大きい。そしてモーション操作自体のレスポンスも良くなり、フレームレートが60fpsになったことでゲームプレイの快適性が大幅に改善された。次にオリジナル発売当時から指摘されていたチュートリアルが一部簡略化されたこと、UIがよりスッキリした見た目になったこと、テキストの表示速度が早くなったといった細かい改善を挙げたい。
一方、フィールドを移動のためだけの空間ではなくダンジョン内と同じような遊びの場としようとした結果、フィールド内でもダンジョンでもずっと同じような謎解きやアスレチックをやることとなり、これがゲーム全体のリズム、緩急の面での単調さを招いている。各フィールドが繋がっておらず、一度空を経由しないと移動できないのも閉塞感を感じさせ、世界のつながりや広さ、冒険してる感という意味でマイナスに働いてしまっている。時のオカリナで初めてハイラル平原に出てきて遠くにデスマウンテンが見えた瞬間やゲームを進めて実際にデスマウンテンの山頂にやってきて「ここまで来た!」と感じるような体験は今作にはない。ロフトバードに乗っての空中での移動も同じような景色が広がるスカスカ空間を移動するだけのものになってしまっている。また、簡略化されたといえゲーム開始時のチュートリアルは今遊んでも非常に長く感じる。
ゲーム進行に関しては、ほぼ一本道のリニアなゲームであり、シリーズ随一のストーリー主導型の作品と言える。幼馴染のゼルダをはじめ、リンクを一方的にライバル視するバドなどのキャラクターも個性豊かだ。
こうした点を踏まえてスカイウォードソードと今現在のシリーズ最新作であるブレスオブザワイルドを比べると同じシリーズ作でも全く逆のアプローチがされていることがわかる。ブレスオブザワイルドがオープンワールドでダンジョンの攻略順や目的地までのルート等の選択の自由度がとにかく高く、反面ストーリーが希薄な作品だったのに対して、スカイウォードソードはリニアで攻略順の自由度とかほとんど無く、シリーズ随一のストーリー主導型のゲームとなっている。このことからブレスオブザワイルドで初めてゼルダの伝説を遊んだというプレイヤーが本作を遊ぶと少々面を喰らうかもしれない。今作の長いチュートリアルのような「ゼルダの当たり前」を見直すことでブレスオブザワイルドという傑作が生まれたのだから。
藤林 『スカイウォードソード』のときの話になりますが、あの作品では空から下界に降りるときに、ロードが入ってしまったんですよね。これがシームレスにつながっていたら、上空から下界の人を見つけて、「あそこで事件が起こっているから行こう!」といったことができたんです。実際、企画段階ではそんなネタがあったのですが、実現できなかった。そういういままでシリーズでやりたいけどできなかったことを、今回ならできるよね、といって作っていったというのはありますね。
ブレスオブザワイルドのオープンエアーは今作でできなかったことの再挑戦でもある。2022年発売の続編では再び大空が舞台となるようなのでどのようなものになるか期待したい。
批判点ばかり述べてしまったがスカイウォードソードは決して悪いゲームではない、剣を振る操作も慣れてくればなかなか面白いし、謎解きやストーリーも楽しい。砂漠ステージの「時空石」のギミックはオリジナルの発売から10年経った今プレイしても非常に良くできている感じた。また、ブレスオブザワイルドをプレイした人は今作のロケーションがブレスオブザワイルドにも出てきていることにも気がつくだろう。
すばらしこのせかい-Final Remix-
2007年発売のニンテンドーDSのアクションRPGのSwitch版。独特のアートスタイルとDSのソフトとしては異例のボーカルBGM多数収録、二転三転するストーリーが魅力。
14年ぶりの新作が出るのでおさらいと追加エピソード目当てで購入。
このゲーム、オリジナルがニンテンドーDSであり、そのスマートフォン移植版のNintendo Switch移植版ということで、正直操作面がかなりとっつきにくい。Joy-Conのジャイロ操作を使ったポインターとボタン操作でタッチパネルを使ったバトルシステムを再現しているので慣れるまで非常に苦労する。
ストーリーは当時のままだが今やっても面白かった。
新すばらしきこのせかい
独自のアートスタイル、多彩で魅力的なBGM、先の読めないストーリーなど前作の魅力的なポイントをしっかりと引き継ぎつつ、現代的に洗練された14年ぶりの新作。
前作のアグレッシブなタッチ操作をボタン操作へと落とし込んだ最大6人のパーティメンバーを同時に操作するバトルシステムや街の人々の相関図となっており「渋谷には色んな考えの色んな人たちが居て、それこそがこの街の魅力である」という前作からのテーマを体現するスキルツリーなど随所からスタッフの前作愛が伝わってくる。
自分と他人という前作のテーマを踏襲しつつ、インターネットやSNSでの他者とのつながりの良い面悪い面を描いたり、今風にアップデートした上で更に話を押し進めた。ストーリーのメッセージも良かったです。
BGMでは『NEW GAME』、『Hustle and Bustle』、『INCONGRUOUS』、『World Is Yours』がお気に入り。
ところでこのゲーム、前作からの熱心なファンほど「絶対に前作から遊んで!」と言ってしまいがちである。しかしながらタイトルが『すばらしきこのせかい2』ではなく『新すばらしきこのせかい』であることからもわかるように、新規ユーザーが遊んでも問題なく楽しめるように作られており、その上で前作も遊んでみたくなるようになっている。
はっきり言っておきたいのは、今作から始めても、新主人公リンドウの視点で物語は進行するので、シリーズ未プレイでも充分楽しめるように作っております。JRPG好きの方、少しでも気になっていた方はこの大幅セールの機会に是非! #新すばせか #NTWEWY https://t.co/xp1ZOPhirT
— 伊藤寿恭 Hiroyuki Ito (@LynnSuzu) 2021年12月22日
ディレクター伊藤寿恭氏のツイート
前作の内容を知りたければアニメ版を見るという手もある。
前作から遊んで欲しいという気持ちはよく分かるし、愛ゆえであろうが新規ファンになるためのハードルをむやみに高くするのは作品にとっても良くないし、自分も気をつけなければなあと思うところである。
また、ストーリーもどこがどう良かったのかを話すとネタバレになりかねないので、そういう意味でも他人に勧めるのがかなり難しいゲームといえる。もしも未プレイで気になっている人がいれば是非軽い気持ちで今作からプレイしてみて欲しい。体験版もあるので
※自分は前作のSwitch版と揃えたかったのでSwitch版を買ったがfpsやロード、激しい戦闘でのボタンの押しやすさ*5を考えるとPS4版のほうが良いかもしれない。
NieR:Automata
アクションゲームとしてさわり心地も非常によく、BGMも素晴らしい。ストーリーも悪くない……と思う。
なにか駄目なところがあったかと聞かれると特にはないのだが、何故だか最後までお話を一歩引いた目で見てしまいのめり込めなかった。「こういう展開がやりたくて逆算してキャラや設定、ストーリーを作ってるんだろうなあ」とか余計なことを考えてしまい終始心から楽しめなかった。まあ、そういうこともあろう。
ところでディレクターのWikipediaを見ると「(プレイヤーが作品に触れる際にバイアスが掛かってしまうと思うので)制作者の姿がメディアに出ることをあまり好まず、メディア露出をする際は被り物を被る」というようなことが書いてあった。自分からするとそうやって変な被り物を被った姿をメディアに晒すほうがよっぽど「変な人 or 変な人だと思われたい人/自己演出過大な人の作ったゲーム」というかなり良くないバイアスがかかると思うのだが……。
……ここまで書いてて思ったけど自分がこのゲームを楽しめなかったのは、単に「ゲームを作った人の印象があまり良くなく、遊んでる間ずっとクリエイターの顔が浮かんできていたから」くらいの話な気がしてきた。ゲームの感想というよりWikipediaの記述に基づくクリエイター個人への悪口ですねこれ。(最悪)
Red Dead Redemption 2
ロックスターのゲームってNPC殺してイキってるファンのせいであまり良い印象を持ってなくてなんとなく避けて通ってきてたんですけど、やっぱり食わず嫌いは良くないですね。めちゃくちゃ面白い。といってもまだ全然クリアできそうにないんですが。というのもこのゲーム遊ぶたびにストーリーそっちのけで”生活”をしてしまうので一向にストーリーが進行しないんですよね。朝起きてコーヒーを飲み、馬に乗って狩りにでかけ、キャンプをし、街に行って食事をし、ポーカーをして、酒を飲んで帰ってくる……みたいなことを延々としてしまう不思議な魅力がある。ギャング生活シミュレーションというか、物凄く豪華なごっこ遊びゲームとでもいうような。ギャングをごっこしても良いし、狩りごっこをしても良いし、ギャンブラーごっこをしても良いし、キャンパーごっこをしても良いし、釣り人をごっこしても良いし、賞金稼ぎごっこをしても良い・それぞれの要素がきちんと作り込まれてて懐の深さが本当にすごい。誇張抜きでずっと遊べてしまいそうだし、今のペースだと向こう数年ストーリークリアできない気がする。
発売当時すこし話題になっていたように操作が独特で複雑なんですが操作に慣れてくると、
ホルスターから銃を抜く
↓
銃を相手に向ける
↓
引き金を引く
という一連の行動のタイミングをプレイヤーが完全にコントールでき、これによって「ホルスターに手を伸ばす動作で相手を威圧して引き下がらせる」というようなことが行えて、それがかなり楽しい。
ゼルダ無双 厄災の黙示録 DLC
インパが相変わらずアホみたいに強い。
WiiUの『ゼルダ無双』をかなり良く思ってなかったので*6、『厄災の黙示録』発表当時はやめてくれよ……とやる前から批判的だったがやってみたら思いの外ゲームとしてちゃんと面白かった。ストーリーが実は前日譚ではなく if だったのも自分としてはそっちのほうが本編と切り離して考えられるのでありがたかったです。
Outer Wilds
傑作。全人類プレイしたほうが良い。『星を継ぐもの』が好きな人は絶対ハマると思う。
「記憶を消して一からもう一度遊びたい」みたいなことをよく言うけど、このゲームの面白さは未知のものに対するプレイヤーの探究心・好奇心が原動力となっていて、それ故に本当の意味で記憶を消さないともう2度と初見時の手探り状態のワクワク感を味わえないゲームデザインという、とんでもない一回性を持ったゲーム。すこしでも興味があり今後プレイする可能性がちょっとでもある人は、プレイ動画や攻略情報、ストーリーに関するネタバレは一切見ないことをおすすめします。
ところでこのゲーム、完全に遊べないというほどではないものの翻訳の質がいまいち良くないです。
アウターワイルズ、面白いんだけど翻訳が致命的に駄目で細かい誤字脱字誤訳がすごい多いし、特定のエンディングではある条件を満たすといきなり画面にこういう文章が出てそのままエンドロールが始まるのでほぼホラー。 https://t.co/3OGFaW7zMA
— NIX (@NIX_51) 2021年12月29日
プロデューサーのマシ・オカ氏によるとSwitch版までには修正するみたいなのでそれを待つのもよいと思う。Switch版が延期したきり続報ないのでいつになるかわかりませんが……。
砂義さま、Outer Wildsを応援して頂き、そして誤訳のご指摘ありがとうございます。これはかなりひどいですね。日本語のローカライゼーションに目が届かず、ファンの皆様方にこ迷惑をおかけした事をお詫び申し上げます。確認して調整致しますのお時間を下さいませ。Switchまでには間に合わせます。
— Masi Oka (@MasiOka) 2021年2月22日
以下DLC『Echoes of the Eye』のネタバレ込の感想
最初に追加コンテンツが発表された時はあの完璧なゲーム体験のどこに何を追加する余地があるのか全くわからなかったし、蛇足にならないか正直心配だったんだけど、いざ遊んだらまぎれもなくOuter Wildsだった。(初めて「流れ者」に入った時は変な声が出た)
本編が「知りたい」という好奇心の話だったのに対して、DLCは知ること、知ってしまうこと、知られることへの「恐怖」とそこからくる「隠蔽」みたいなモチーフが多く出てくるのが印象的。「宇宙の目」がもたらすものを知ってしまった恐怖に始まり、宇宙の目を隠し、スライドリールを燃やしたり……。あと流れ者自体も姿を隠してたね。DLCで出てきた種族(フクロウ?鹿?)は都合の悪いスライドリールを燃やしたりするあたり、あちこちに文章を残していたNomaiとは対称的。そんな彼らに反対して宇宙の目の信号遮断装置を切った彼と対面し、この星系にNomaiがやってきたのも、今こうして主人公がここに居るのも、すべては彼の行動がきっかけで全部繋がっていたんだと分かる瞬間は、ちょっと他では味わうことのできないようなスケールの大きい感動がありました。DLCでこれをだしてくるのだからすごいよホント……。
ICEY
ICEY. I see.
ナレーションがプレイヤーへ話しかけてきたりするメタネタゲーム。
一度普通にクリアしたあと、隠しエンディングの見方がわからず「ははーん。さてはメタネタゲームだからセーブデータ消してナレーションの指示と全部逆のことしたりしたら良いんだな?」となんの躊躇もなくセーブデータ消したら普通にセーブデータが消えたし、隠しエンディングの条件が実績をすべて集めることだったので一度取った実績の取得条件達成し直しが発生したりした。*7
自分も実績やトロフィーにこだわるゲーマー心理って理解できないというか、無いほうがゲームを純粋に楽しめるくらいに思っていて、あれは足の裏の米粒というか取らないでも死にはしないが、取らないと気持ち悪いし、取っても何の得もないというか。
これを言うと「じゃあ、取らなきゃ良いじゃん」と言われそうだけど、存在するだけで気持ち悪いし、無理に取ろうとするとゲームの思い出が単調な作業プレイに上塗りされたりして本当に嫌なんですよね。あとトロコンしたのにDLCでトロフィーが使いされて取得率が100%じゃなくなるやつなんかもすごく気持ち悪い。
……話が逸れた。
第四の壁を破るメタネタゲームとは言っても、所詮は人の作ったものであって画面の向こうに本当に人がいてリアクションをしているわけでは当然なく、プレイヤーにやって欲しいことを想定してナレーションが入るし、それに合わせてプレイヤーを楽しませるようなリアクションをナレーターが取るしてで、ある程度プレイしてるとあくまでも”ネタ”であることが見え透いてくるわけですが、このゲームを最後まで進めるとその「メタネタのナレーションが明らかに予め用意されていたものである」という部分までもが更に上からメタ的にシナリオに組み込まれてきて、この辺は非常にうまいなあと思いました。
その他
ゼルダの伝説35周年ということでシリーズ全作をちまちま遊び直そう!みたいなことをしたりしていました。まあ、ムジュラの仮面を途中までやったところで止まっていますが……。
— NIX (@NIX_51) 2021年7月4日
— NIX (@NIX_51) 2021年7月4日
ブレスオブザワイルドの始まりの台地の噴水、門の跡、時の神殿の位置関係が時のオカリナのものと一致してるという小ネタ。そうすると「東の神殿跡」が時のオカリナ時代のハイラル城の建っていた場所ということになります。遷都したんですかね?
プログラマーが仕事の息抜きで勝手に作った釣りゲームを急遽実装することになってハイリア湖の端の崖に無理やり作られた釣り堀のドア。*8
2022年はブレスオブザワイルド続編が出るのでそれまでにシリーズ全作遊ぶの再開したいですね。
おわり
小学生の一行日記くらいの雑ーーな感じで短い感想を書いていこうと思ったら1万5千字とかになってしまった。疲れた。
こういうのやってみると面白かったものを言語化するのがいかに難しいか、つまらなかったものの批判点を並べるのがいかに楽か実感しますね。いやそれにしても中身もないのにだらだらと……。
2022年はエルデンリング、ゼルダの伝説、ゴッド・オブ・ウォーと近年のGOTY覇者が集うすごい年です。頂上決戦です。まあ、延期もなく予定発売されればですが。
今年は映画もゲームもインプットとアウトプットをともに増やしたり、何か新しいことをしていきたいなあと思いつつ、上記の大作ゲームを考えると遊んでる以外の時間がないような気もします。