『デス・ストランディング』完全に理解した

 


総プレイ時間204863時間にてやっっっっっっっっっっっっっっっっっっと『DEATH STRANDING』クリアしました。文明崩壊後、ポストアポカリプスのアメリカを舞台に配達システムを復活させて東から西へのアメリカ開拓史をなぞりながらアメリカ再建を目指すというデイヴィッド・ブリンの『ポストマン』的な話であることはある程度予想していましたが、まさか『ポストマン』作中でも名前の上がる初代郵政長官ベンジャミン・フランクリンが印刷工見習いをしていた16歳当時、「サイレンス・ドゥーグッド夫人」と身分を偽りアメリカ最初期の新聞に記事を投稿していたエピソードをあげて「建国の父は合衆国だけじゃなくフェイクニュース創始者でもあった」とし、アメリゴ・ヴェスプッチのエピソードも踏まえて「アメリカ建国の歴史は嘘(ルビ:フィクション)で始まった」という話につなげ、BRIDGESのアメリカ再建の嘘とも絡めて語られるとは思いもよりませんでしたね。いやーしかしよく考えつく。クソでかいリンゼイ・ワグナー(本当にでかい)の足元で全裸のノーマン・リーダスマッツ・ミケルセンが組んず解れつ殴り合うラストバトルには大変手に汗握りましたし、そのあとのサムのピンチに際しシェルターという殻にこもっていたフラッパーズたちが自分の殻を破り駆けつけマッツ・ミケルセンを集団でボコボコにする展開には涙なしでは見れませんでした。繋がりって本当に良いものですね。また前作『METAL GEAR SOLID V』が言語SFと民族浄化というテーマにおいて小島秀夫から伊藤計劃への「俺ならこうする」という『虐殺器官』への返歌になっていたように、今作も大災禍後の世界の政治思想・形態という意味合いにおいて『ハーモニー』へのアンサーソングとなっているのも非常に素晴らしかったです。

 

 

 

 

 

……とここまで書いて普通に飽きました。デス・ストランディング楽しみですね。

ところで『The Art of Death Stranding』の日本語版って結局出ないんですか?